みんなでよいビルを創り上げる/一ノ瀬 舜

お客様やスタッフと協力しながらよりよいビルを創り上げる。
「どのように伝えたら相手に響くか?」を考えながら動いている。
 

PROFILE

みんなでよいビルを創り上げる/一ノ瀬 舜

一ノ瀬 舜

2021年中途入社

プロパティマネジメント事業本部
PM事業部 渋谷PM部(渋谷ヒカリエ)
渋谷ヒカリエと渋谷アクシュの担当を兼務

渋谷ヒカリエと渋谷アクシュの運営を担当

現在27歳で、社会人6年目の一ノ瀬 舜です。
社会人4年目の時に転職をして、2021年12月に東急プロパティマネジメントに中途入社しました。

初期配属は、渋谷ヒカリエの営業担当でした。
具体的には、飲食エリアにご入居いただくテナントの管理やサポート、新規テナントのリーシングを主に担当していました。

2023年10月からは、渋谷ヒカリエとの兼務で渋谷アクシュ(2024年5月竣工)担当に加わり、現在はオフィスと商業エリア双方の開業準備に携わっています。

前職は、地方でアミューズメントや交通、不動産などを手広く扱う地方の企業に勤務していました。
私は主に、土地の管理や自社のオフィスビルのテナント管理に携わっていました。
業務内容は、東急プロパティマネジメントに転職後も不動産という部分ではあまり変わっていません。

元々東京出身なので、結果的にUターンをした形になりました。

「まちづくりに携わりたい」と転職を決意

前職から東急プロパティマネジメントに転職したきっかけは、2つあります。

1つ目は、前職の事業内容は不動産事業がメインではなかったことです。
仕事の中で「もっと専門的に不動産事業について学びたい!」という想いが芽生え、転職を決意しました。

2点目は、不動産の中でも「まちづくり」に興味があったからです。
不動産関係の仕事は多くの職種がありますが、その中でも人と人を繋ぐまちづくりに携わってみたかったんです。
東京の方が人口も多いので、多くのお客様が集まる商業施設に携われると考えました。

転職したことで、前職で学んだ不動産の基礎知識にプラスして、飲食店様との契約や駅前ビル独特のルールや契約方法などの応用的なスキルが身に付いたと思います。

一ノ瀬さんインタビュー風景

丁寧なフォローのおかげで安心して仕事に取り組めた

東急プロパティマネジメントに入社前は、「自分の力を本当に活かせるのかな?」という不安がありました。

前職では、施設管理よりも土地運用がメインでした。
地方という土地柄、お客様が駐車場で来店されるようなロードサイド店舗やオフィスの開発、土地を貸して店舗を建てていただくテナントを探す仕事を行っていました。

そのため、東急プロパティマネジメントで推進している巨大ターミナル・渋谷という一等地のリーシングやビルの運営は初めてだったので少し心配でしたね。

また、私自身が初めての転職だったので、中途社員として入社することにも不安がありました。

しかし、入社後は同じ職場の上司や先輩方より丁寧にレッスンをしていただいたこともあり、渋谷ヒカリエをはじめとした商業ビルの基礎知識や特性についてしっかり学ぶことができました。
また、現場では、テナントとのコミュニケーションや事務作業を直接教えてもらいました。

現在は入社してちょうど2年が経ったところですが、おかげさまで一人前になっているとは思います。

転職後「仕事に慣れてきたな」と感じられたのは、入社後3~4ヶ月目ですね。
テナントに対して自分の認知度が高まってきたタイミングや、スムーズにコミュニケーションや話し合いができるようになった時に手応えを感じられました。

テナントとのコミュニケーションで大切なのは、ご要望をそのまま受け入れるのではなく、会話を重ねながら「思い付きなのか本気なのか見極める力」です。
お客様からあがった日常の不満を、ビルの付加価値や発想の転換のアイデアに変えていきます。

プライベートでも、友人や知人から渋谷の商業ビルの不満や改善してほしいことを聞くようにしていますね。
常にアンテナをはって、商業ビルを少しでもよくしていくヒントを得たいです。

1日の中ではテナントとのコミュニケーションが多い

ここでは、私のある1日の仕事内容を紹介します。
 

一ノ瀬さんのとある1日の流れ

  • 9:30
    出社

    はじめに、メールチェックを行います。
    商業テナントは土日祝含めて朝から夜まで営業をしているので、建物管理チームの日報等や休み明けはチームメンバーから共有メールをチェックし、引継事項があれば 対応します。
    特にお客様からのご意見やテナント営業に支障が出る可能性がある事項は最優先で対応します。
    また、開店前のフロアを巡回し、フロア内の汚損等、営業に支障が出る事象がないか確認します。
    この際、テナントとお話をし、ご要望やご意見を聞くこともあります

  • 11:00
    社内打ち合わせ

    午前中は社内の打ち合わせが多いです。
    朝の巡回で聞いたご要望をチームメンバーに共有し、どのような対策がビルとテナントにとって最適解になるのか協議します。
    ご要望は1日で完了する細かいことから年単位で改善しなければならないことまで幅広くあります。
    また、空き区画がある場合は新店のリーシング状況についても話し合います。
    館に合う新店を探すのは大変な業務ですが、開業したときは大きい達成感があります。

  • 12:30
    昼食

    渋谷ヒカリエ館内で同僚と食事する機会もあります。
    飲食担当としてテナントの料理を食べることも大事な経験だと思っています。

  • 13:00
    お客様との打ち合わせ

    入居予定のテナントの元へ赴き、入居に向けた館内ルールや注意事項、スケジュールを共有します。
    テナントによっては渋谷ヒカリエのような大規模商業施設に出店するのは初めての経験であることもあります。
    大規模商業施設特有のルールもあるので時間をかけて丁寧に説明します。

  • 15:30
    館内テナントとの打ち合わせ

    今後の店舗内装やメニュー計画について、打ち合わせを行います。
    テナントに売上を増やしてもらい、施設に長く入居して貰うことが目標にはなるので、客観的な視点からメニュー構成や内装について意見をお伝えします。
    また、テナント現場の方の意見を聞いて、本部の方に伝える橋渡し役も大事な仕事です。

  • 16:30
    事務作業

    打ち合わせで出た課題を整理し、必要であれば資料も作成します。
    社内、社外問わずわかりやすい説明資料作成を心がけています。

  • 18:30
    終業

    1日の業務を終えます。
    新店開業時期など、テナント対応が必要な場合は残業することもあります。


現在は、午前中は社内打ち合わせ、午後はお客様との打ち合わせになる日が多いです。

渋谷アクシュの開業に向けて、社内で館内ルールや注意事項の設定をしたり、決まった内容をお客様に直接共有しています。
お客様とのコミュニケーションを通して、信頼関係を構築することが大切です。

繁忙期は20時頃まで残る日もありますが、それ以外の時期は定時近くで帰っています。

1つのビルにたくさんの会社や人が関わっている

入社後によい意味で驚いたことは、大きな商業ビルにはいろいろな職業の方々が関わっているということです。

例えば渋谷ヒカリエは、入社前は「東急株式会社」の1社が運営をしているイメージでした。

ところが、実際に入社してみると、東急プロパティマネジメントや東急百貨店、劇場、オフィスなど、東急グループの複数の会社が携わっています。
さらに、保守会社さんや協力会社さんなど、さまざまな会社さんが関わっています。

「たくさんの人に支えられて一つのビルが成り立っているんだな」という新鮮な驚きがありましたね。

テナントに納得していただけるように説明をする

一ノ瀬さんの仕事風景
今の仕事で難しさを感じる場面は、テナントのご要望にお応えできない時です。

テナントからは、内装や営業方法に関して日々さまざまなご要望をいただきます。
その際に、消防法などの法律上のルールや、当社が定めたルールをテナントにわかっていただけるように説明するのが難しいと感じることもあります。

テナントとはフレンドリーに接する一方で、ルールは守っていただく必要があります。
伝えるべきところはきちんと伝えなければなりません。
そこで、どのような言葉で伝えたら相手に受け入れてもらえるかというところが肝になります。

直接的に「〇〇したらダメですよ」と突きつけるのではなく、理由を考えて伝えるようにしています。
例えば、「クリスマスツリーが範囲からはみ出している」という内容なら、まずは「ルールとしてはダメなのですが、申請をお願いします」と伝えます。

ご希望に添えない時は、「マニュアルにこのようなルールがあり、ご入居前に説明させていただいています」と理由を伝えます。
頭ごなしに「ダメです」と伝えると、テナントも「なぜ?」と納得していただけません。
再発防止のためにも、気をつけないといけないんです。

一方で、「そもそもルール自体を変えた方がよいのではないか?」というケースもあります。

私自身がテナントのご要望が理にかなっていると思う場合は、自分から社内に説明して調整を図ることもあります。
館内にとってプラスになることは、できるだけ活かしていきたいですよね。

視野を広げて、両方の軸を持って社内を調整するという視点を持つようにしています。

テナントと一緒によいビルを創り上げる気持ちで

私にとっての仕事のやりがいは、大きく2つあります。

1つ目は、テナントよりポジティブな反応をいただけた時です。
「アドバイスをくれてありがとう!」「こういう企画を実施してくれてありがとう!」と感謝された時にやってよかったなと感じます。

特に飲食エリアでは、テナントが入居するところから携わっていたので、リーシングが無事に終わって「ヒカリエはお客様がよく入りますね」「出店させてくれてありがとう」と喜んでいただけた時も嬉しいです。

2つ目のやりがいは、テナントの売上や入館者数が増えた時です。
会社全体の目標は、「ビル全体の利益を上げること」です。
店舗へのご入居からつながって、結果として全体の売上の成果を数字で見られることがプロパティマネジメントの楽しい部分だと思います。

ビル全体やそれぞれのテナントに対しては、予算や数字の目標があります。
新型コロナウイルスの感染拡大など環境で変わる部分もあるのですが、その時その時でビルやテナントが持っているポテンシャルを最大限引き出すことが重要だと思っています。

私たちからテナントへも「ここまで売上をアップさせましょう」という目標を立てて、メニューや内装などのアドバイスをさせていただきます。
「テナントと協力して、一緒によいものを作っていこう」という気持ちで、お互いWin-Winの関係を築くことを大切にしています。
一ノ瀬さんの仕事風景

中途入社に対して不安な方も安心して働ける環境

東急プロパティマネジメントの良いところは、さまざまな人と関われることです。
仕事では、いろいろな経験や背景を持った人とコミュニケーションをとる機会があります。

会社としては、社員同士の人間関係が良好で、風通しがよいと感じています。
私がいる渋谷ヒカリエマネジメントオフィスは仲がいいですし、仕事の連携も密にとれています。

現在の渋谷ヒカリエでは、プロパティマネジメントとビルマネジメントで約30名が働いています。
私のようにキャリア採用で入社した人やグループ会社からの出向者など、さまざまな人がいますが、お互いに壁は感じていません。
バックボーンは異なっていても、メンバーが同じ方向に向かって頑張っています。

初めて転職をされる方の中には、「即戦力を求められるのかな?」「研修などで教えてもらえる機会はないのかな?」と不安がある方もいるかもしれません。

東急プロパティマネジメントでは、経験者の方でも仕事概要、ビル特性のレクチャーを受けてから仕事を進められます。
キャリア採用で入っても、会社のシステムやビルの概要がわからないことはないので、安心して仕事に取り組めます。

さらに、定期的にPM事業部や労働組合が開催するイベントがあります。
私は、中途社員向けのイベントで他部署の仲間ができました。
本当にいろいろな人がいるので、中途で入ることに対して不安は抱かなくて大丈夫ですよ。

また、福利厚生が整っているのも魅力です。
東急グループの共済組合で利用できる、ホテルの割引をよく利用しています。
私の場合は前職が休みの少ない会社だったので、年間休日数が多くしっかり休めるところも嬉しいですね。

プロパティマネジメントとビルマネジメントの架け橋になりたい

一ノ瀬さんのインタビュー風景
今後は、プロパティマネジメントだけでなくビルマネジメントにも携わって、ビル管理のプロフェッショナルになりたいです。

社内にはたくさんの部署があり、販促や管理、組合などのほか、東急が入っていない他社様の物件を担当する部署もあります。
物件によってもそれぞれ仕事内容が異なりますし、一つの物件の中にもいろいろな担当者がいます。
長期間在籍していても、すべての部署に携わるのは難しいくらいです。

さまざまな経験を積んで、いずれはプロパティマネジメントとビルマネジメントの架け橋のような存在になりたいです。

現在の仕事は、テナントはもちろん、いろいろな部署のスタッフや協力会社さんとコミュニケーションをとる力が必要な仕事です。
その分、大きなことを成し遂げた時に一番感謝される立場ではあるので非常にやりがいがあります。

さまざまな方の力を借りて、施設全体の価値を向上していくことを日々推進していきたいなと思っています。
これからもいろいろなことにチャレンジしたいですし、東急プロパティマネジメントならできると思っています。

まとめ

「不動産の仕事をさらに極めたい」と、東急プロパティマネジメントへの転職を決意された一ノ瀬さん。

お客様や周囲のスタッフに理解してもらえるように、相手の立場に立って言葉をかける一ノ瀬さんの姿が伝わってきました。

これからも、一ノ瀬さんのさらなるご活躍を期待しています!