「お客様のために頑張った経験」が活きる/大崎 翔一

得意分野が自分自身の安心感や自信につながった。
性別問わずワークライフバランスを大切にしながら長く働き続けられる環境。
 

PROFILE

「お客様のために頑張った経験」が活きる/大崎 翔一

大崎 翔一

2014年中途入社

ビルマネジメント事業本部 BM事業部 
統括管理一部 都心エリア二課
設備管理業務 主任職
勤務先:東急キャピトルタワー

中途入社から勤続10年を迎える

2014年1月に中途入社をして、もうすぐ勤続10年になります。
入社当初の配属先は中小規模の物件を車で巡回・点検する部署で、2年半ほど勤務しました。

現在は、溜池山王にある東急キャピトルタワーの常駐設備員として働いています。
管理会社が東急プロパティマネジメントに入れ替わるタイミングで異動し、引き継ぎ・立ち会いを含めて7年半ほど担当しています。

得意分野を磨いてから東急プロパティマネジメントに入社

私自身の職歴は、東急プロパティマネジメントが4社目になります。
ビル管理の仕事を志すまでには、人生の紆余曲折がありました。

元々は地方の企業で働いていましたが、父の介護に伴い、地元である関東にUターンしました。
関東に戻ってからの2年間は、父の介護と両立しながら仕事をしていました。
そして、父が亡くなったことをきっかけに、長く働き続けられる仕事を探し始めました。

当時働いていた職場で、ビルの管理会社の方と仲良くなる機会があり、ビルマネジメントという仕事の存在を初めて知りました。
詳しい話を聞くうちに興味が湧き、その方から「ビル管理の業界に入るなら、未経験よりも強みを持っていた方がいいと思うよ」とアドバイスをいただきました。

そこで、当時もっとも身近に感じていた消防設備業を学んでからビル管理会社に就職をしようと考えました。

目標へのステップとして消防設備の会社に転職し、技術営業職として現場や見積作成、提案や新規物件開拓などの業務を経験し、資格を取得しました。
そして、1年ほど経験と自信をつけ、ビル管理会社である東急プロパティマネジメントに入社しました。

ビルを管理する会社の中では、いろいろな会社を検討していましたね。
東急プロパティマネジメントに決めたきっかけは、田園都市線に住んでおり、東急を身近に感じていたことです。
沿線に住んでいる人やオフィスで働く人にとって、魅力ある街を提供できることに意義を感じていました。

建物の管理と運営を通して「街全体の価値向上」という今まで経験したことのないスケールの大きな仕事に挑戦できると思ったため、入社を決意しました。

温かいコミュニケーションのおかげで会社に馴染めた

得意分野として消防設備の知識やスキルは持っていましたが、ビル管理では広くいろいろなジャンルに携わるので、入社前は不安もありました。

入社後は、今までの社会人経験で学んだことを活かしながら物事を判断するようにしていました。
また、会社のルールに早く馴染めるように、先輩とも積極的にコミュニケーションをとっていました。

配属先の先輩方はみなさん親切で、一から丁寧に仕事を教えていただきました。
気が付くと業務や人間関係にも慣れ、充実した毎日過ごせるようになっていました。

前職で培った消防設備の知識も、当社での業務にしっかり活きています。
消防設備はすべてのビルに設置されているので、知識を持っていれば「どのような工事が必要か」「この不具合はどのようなものなのか」と判断できます。

外部の業者の方に都度確認しなくても、自分で理解して迅速にオーナー様にお伝えできるのは強みです。
今振り返ると、ビル管理は未経験ではありましたが、得意分野があることで自分自身の安心感や自信につながっていました。

テナント様の不具合対応とメンバーのサポートを行う

ここでは、私のある1日の仕事内容を紹介します。
 

大崎さんのとある1日の流れ

  • 9:30
    出社
    朝礼

    はじめに、設備員のみの朝礼で昨日に起きた出来事や継続案件の業務引き継ぎ、当日の予定確認、メンバーの業務割り振りを行います。
    その後、出勤者全員で当日の点検や工事に合わせた安全確認をしてから業務を開始します。

  • 10:00
    全体朝礼

    建物全体のスタッフ(統括・警備・清掃・駐車場管理・設備)と全体朝礼を実施します。
    昨日起きたことの報告や、当日のスケジュールなどの情報共有を行います。
    この時にビル全体に影響する点検や工事等は改めて話をして、事故やクレームがないように各セクション間でコミュニケーションを図ります。

  • 10:15
    事務処理
    不具合対応

    メール確認や社内インフォメーション、電子決済システムの進捗状況を確認します。
    メンバーが行ってくれた点検報告書をチェックし、不明点があれば点検者にヒアリングしたり現場に足を運んだりします。
    その間にテナント様から不具合の連絡が入った場合は、随時対応にあたります。

  • 12:00
    昼食

    私は基本的にお弁当を持参して、従業員休憩室か設備員用休憩室で休んでいます。
    お弁当がない時はビル内のコンビニを利用したり、外食で美味しいものを食べたりしています。

  • 13:00
    協力会社さんとの打ち合わせ

    協力業者さんとの打ち合わせでは、現状の機器状態を把握してオーナー様へ最適な提案ができるように現場調査や電話・WEB会議で内容のすり合わせを行います。

  • 15:00
    事務処理
    不具合対応

    メールは協力会社さんとの日程調整やテナント様からの不具合対応依頼もあるので定期的にチェックしています。
    同時に、ビル内外のさまざまな関係者からの問い合わせがあります。
    図面や資料を確認したり、中央監視装置を操作して対応したりなど多種多様なパターンがあります。
    またその間にテナント様から不具合連絡があれば、最優先で対応にあたります。

  • 18:30
    終業

朝礼は、設備員同士の引き継ぎと施設全体の情報共有の計2回行われます。
朝礼後のスケジュールはその日によって異なりますが、私は主に業者さんとの打ち合わせや現場調査を担当しています。

事務仕事は、突発対応が入ることを頭に入れながら余裕をもって取り組むようにしていますね。
突発対応の頻度は、多い時で1週間に2~3回、少ない時は1~2週間ないこともあります。

突発対応では、テナント様から設備の不具合連絡が入ります。
例えば、突然の漏水や電気が使えなくなる事態も起こりうるので、不具合が起きた時はお客様を最優先に動くようにしています。

東急キャピトルタワーの設備員はシフト勤務で、常時複数名が出勤しています。

私は主任の立場なので、部下の点検報告書を見て「不具合がなかったかな」「個々の設備は大丈夫だったかな」と毎日チェックをしています。
打ち合わせや不具合対応の際は、部下と共に現場に赴きます。

シフト作成業務では、一人ひとりの希望日を考慮しながら、業者さんの予定によって「誰に立ち会ってもらうか?」を考えて組んでいます。
先々の予定まで、全体を見渡しながら調整することが大切ですね。

技術面のスキルや知識だけでなくトーク力や提案力も身に付く

大崎さんインタビュー風景
入社前は、ビル管理というと日々黙々と点検をして報告書を提出するようなイメージがありました。
ですが、実際に入社してみると、オーナー様やテナント様、協力会社さんなど、さまざまな方とお話する機会が多いことに驚きました。
私自身、人前で緊張しやすいタイプでしたが、日々の仕事の中で慣れていきました。

業務の中では、ただ点検や作業をするだけでは経験できないトーク力や提案力も身に付きます。
技術面のスキルや知識だけでなく、社会人として成長できる環境です。

入社前のイメージとは異なっていても、やりがいがあり、楽しく仕事に打ち込めています。

コロナ禍で工事に必要な部材が入荷せず大ピンチ

今でも忘れられない仕事でのピンチは、コロナ禍で部材の納期が急遽遅延してしまい、予定通りに工事ができない事態に陥ってしまったことです。

予算計上や社内処理も済んでいる中で工事を中止するわけにもいかず、「どうしよう」という状態でしたね。

上司や先輩方に相談に乗ってもらい、役員のサポートを受けて、なんとか別ルートから納品できる手配がつき、期限ギリギリで竣工できました。
いろいろな人の力を借りて最終的に難局を乗り越えられたことが、私としては大きな手ごたえとなりました。

現在、ビルの施工管理にも携わっています。
ビルでは、5年や10年などの長いスパンで工事計画を立てていきます。
工事計画に沿って、オーナー様や業者さんと日々コミュニケーションをとっています。

臨時作業や工事を担当するようになってからも、現地に常駐しているメリットを活かして、少しでも不明点があればすぐに現場に足を運ぶようにしています。

コロナ禍の教訓を活かして、想定されるイレギュラーはあらかじめ対策を考えています。
上司に指導を受けた「当日の作業より事前準備が大切」という言葉を胸に、日々の業務にあたっています。

オーナー様やテナント様からの嬉しいお言葉がやりがい

設備管理の仕事のやりがいは、私たちが建物を管理することでテナント様や一般のお客様に快適な時間を過ごしていただけることです。

設備員は裏方の仕事ではありますが、当社ではお客様と直接コミュニケーションをとる場面もあります。
不具合対応で現場に駆けつけた時に、テナント様に「ありがとう」と言っていただけたり後日メールで「助かりました」とお礼をいただけた時は、やっていてよかったなと身が引き締まる思いです。

不具合がないように日々点検をしていても、設備は突然何が起きるかわからないのが現実です。
緊急の不具合対応の例を挙げると、機械の一部に不具合が起きていたり、漏水で天井からいきなり水が落ちてきたりすることもあります。

私たち設備員は、テナント様への被害を最小限に抑えるべく、逐一状況をお伝えしたり業者さんの手配を行ったりしていきます。
その時にスムーズに対応できたり、お客様にポジティブなお言葉をいただけたりするとやりがいを感じます。

また、日々信頼関係を積み重ねることでテナント様が長くビルにご入居いただき、オーナー様にも「東急プロパティマネジメントに管理を任せて良かった」と思っていただけるように頑張るのもやりがいにつながりますね。

前職の消防設備会社ではビルの管理会社が取引先で、日々黙々と点検作業を行う仕事内容でした。
お客様の生の声に触れられる現在の仕事では、新鮮な喜びを感じています。
大崎さん仕事風景

安心してキャリアを積みながら長く働き続けられる環境

東急プロパティマネジメントの魅力は、ビルマネジメント業務とプロパティマネジメント業務という広い視野を持って不動産管理業に携われることです。

長いキャリアプランの中で「ビルマネジメント業務の現場で知識をつけて、ゆくゆくは統括管理業務に移りたい」「ビルマネジメント業務の経験や知識を活かしてプロパティマネジメント業務に携わりたい」というようなビジョンを描くこともあるでしょう。その時に、自ら手を上げて努力をすれば希望が叶いやすい環境です。

私自身も入社当初は巡回配属でしたが、次第に大型ビルに興味が出てきて、上司に希望を話して異動が決まった経緯があります。
自分自身のキャリアを真剣に考えて行動をすれば、サポートしてくれる環境が当社にはあるんです。

また、新卒採用だけでなく、キャリア採用にもしっかりとした教育制度が整っていることも魅力ですね。

現場でのOJTはもちろんのこと、本社や研修センターでの講習、資格取得支援、メンター制度など、さまざまな形でフォローアップがあります。
安心して自分のキャリアを積み、長く続けられる環境が整っているのも嬉しいですね。

特に資格取得支援は、専門家の講師による講習会で実践を交えながら理解できるので、資格に合格して満足するだけでなく、実際の業務に活かせる知識として学べるのは強みです。

福利厚生面では、コンプライアンスやダイバーシティの取り組みがしっかりしており、性別を問わずに活躍できる環境が整っています。

実際に私も、上司やメンバーの協力を得て育児休暇を取得しました。
初めての子育てを経験でき、現在も仕事を調整して保育園のお迎えや食事作りなどで妻のサポートができているので、会社にはとても感謝しています。

業種問わず「お客様のために頑張った経験」を活かせる仕事

大崎さん仕事風景
私自身、ビル管理業務は未経験の状態から東急プロパティマネジメントに入社しました。

入社して実感しましたが、経験がなかったとしても、異業種で培った技術のスキルや業者さんの対応、接客などの「お客様のために頑張った経験」は必ず強みとして活きてくる仕事です。

そのため、未経験であることに不安を感じている方も、ビル管理の知識やスキルは入社後に一から学べば大丈夫です。
ハード面・ソフト面問わず、「自分の強みを活かして不動産管理業に関わりたい」と思っている方には、当社はとても魅力がある会社です。

当社の強みは「東急の街づくりに関われること」なので、そこに自分の社会人経験を活かしたいというビジョンがあれば、経験よりも熱意の方が大事だと思います。

私の周りのメンバーや後輩にも、異業種から転職した人や、異色の得意分野を持った人など、いろいろな人がいます。
経験は気にせず、まずは飛び込んできていただきたいです。

私自身も、今までの経験を活かして、さまざまなビルでも力になれるように努力を重ね、ゆくゆくは運営側の仕事にも携わりたい想いがあります。
これからも、新しいことにどんどんチャレンジしていきたいですね。

皆様と一緒にお仕事ができる日を楽しみにしています!

まとめ

常に未来を見据えながら、一つ一つの業務に対し着実に取り組まれる大崎さん。

東急プロパティマネジメントへの入社が、大崎さんご自身のキャリアはもちろんプライベートにもよい影響をもたらし、当社としても大変嬉しいです。

これからも、大崎さんのさらなるご活躍を期待しています!